今回は大分県別府市の中心部で開催されている、塩田千春が手がけた作品の魅力をお伝えします。
会場の1つは卸問屋の旧倉庫を利用したBEP・Labです。
(井口キャスター)戦前から残る建物に水を張り、白い糸が張り巡らされています。

手がけたのはベルリン在住の現代美術家・塩田千春さん。世界各地で個展を開催する今注目のアーティストです。

(井口キャスター)「天井も張り巡らされている?」
(ベッププロジェクト・家入健生さん)「古い建物で立派な梁が残っていたので、ここは上まで糸を編んでる」

この作品展「巡る記憶」は、東アジア文化都市2022のコア事業として企画されたもので、30の候補地の中から塩田さんが選んだ2つの会場で作品が展示されています。
(訪れた人)「インスタグラムで見てどんな風になっているんだろうと思って来た実際に見るとすごくよかった」「水の中から糸が見えるのが面白かった」
また、もう一つの会場となっている中華料理店の跡地では、赤い糸で「巡る記憶」が表現されています。

(家入健生さん)「そこで昔働いていたとか人が生きていたとかいろんな記憶や痕跡がのこっていたりする。そういった記憶が残っている場所でこそ彼女が展示をしたいということだったので、独特な面白い場所ですのでぜひ自由に見て楽しんでもらえたら」

作品展の合間に別府グルメを楽しむのもおすすめです。2022年6月にオープンした「熊猫」ではこだわりの中華そばを提供。透き通った豚骨のスープに魚介の風味が効いた一品は、コクのある深い味わいが特徴で、多くのラーメンファンをうならせています。

(食べた人)「うまいですよ、中華そば・煮干しを使っていてすごくおいしい」「別府とかで(中華そばを)食べさせるところは少ないので珍しいですよね」

(別府中華そば熊猫・長尾道代店長)「少しずつリピーターが増えてきてこういう味が好きなんだよ。豚骨よりこっちを待っていたんだよとか言ってもらえる声もありますし、頑張ろうという感じです」

今注目の世界的アーティストと別府の息遣いが融合した作品展「巡る記憶」は、10月16日まで市内中心部で開かれています。
