まさに「激動にもほどがある」の1年だった2024年の静岡。地震に台風などの自然災害が、わたしたちの暮らしを揺るがしました。
<社会部 山本太朗記者>
「さきほど、南海トラフ地震臨時情報が発表されましたが、ご覧の通りお店も通常通り営業も続いていて、目立った混乱はありません」
8月、宮崎県沖で起きた地震を受けて気象庁が初めて発表した「南海トラフ地震臨時情報」。静岡県内でも対応に追われました。
<静岡県 鈴木康友知事>
「1週間は、報道機関等からの最新情報を確認いただくと共に『日頃からの地震の備えの再確認』及び『地震が発生したらすぐに避難するための準備』をお願いします」
<山本記者>
「午後9時半前の静岡市内のドラッグストアです。車がたくさん来ていて、ほぼ満車の状態です」
静岡県内のドラッグストアやスーパーには、多くの買い物客の姿が。南海トラフ地震臨時情報の発表で、市民も備蓄のため、激しく動きました。また、お盆前、書き入れ時の観光地にも衝撃が走りました。ライフセーバーが不足している西伊豆町では、一部の海水浴場が閉鎖になりました。
<西伊豆町民>
「いつ、でかいのが来るかわからないから」
8月下旬には「激しい水」に襲われました。
<中井秀カメラマン>
「葵区岳美の上空です。かなり増水しているのが確認できます」
台風10号の影響で、静岡県内は大雨に見舞われ、各地で被害が相次ぎました。焼津市では複数の道路が冠水し、50台以上の車が水没しました。
<東部総局 竹川知佳記者>
「熱海市の熱海梅園前の交差点です。中央に拳ほどの大きさの石がゴロゴロとたまっています。上流からは茶色く濁った水が流れ出しています」
激しい雨が断続的に降った熱海市では、土砂が複数の道路をふさぎ、一時「陸の孤島」に。市内唯一の火葬場にも大量の土砂が流れ込みました。
<中部電力 林欣吾社長>
「海抜22メートルの既設の防波壁を28メートルにかさ上げし、丈夫な構造になるように設計方針を変更したいと考えている」
11月、中部電力は浜岡原発を津波から守る防波壁の高さを6メートルかさ上げする方針を示しました。