「今年は雪が多そうですね」が最近の挨拶。
記者が生活する長野県北部は、冬季オリンピックを開催した雪と氷のエリア。
クリスマス前から雪の多い今年は、多くのスキー客や温泉を楽しむみなさんがやってくると思いますが、楽しいお休みを過ごすために、雪道に慣れていないドライバーにこれだけはお伝えしたいことを…。(全2回の1回目)

◎長野県の冬の道路は?
まずはクルマで困ったときに頼りになるJAF(日本自動車連盟)長野支部で聞きました。
「長野県の冬の出動の傾向は?」
データでは、積雪期の去年12月から今年3月まで4か月間の出動は1万5,201件。
このうち第1位はバッテリートラブルで3,952件、次いでタイヤのトラブルが1,918件、第3位に雪に関係するトラブルが入ってきます。雪道でのスタック(いわゆる はまり)、落輪、乗り上げ、チェーンのトラブルなど1,443件にのぼります。夏タイヤで動けなくなったなど、けん引希望も300件以上。やはり、雪や凍結が原因のトラブルは少なくないのです。

◎スタッドレスタイヤだけで大丈夫か
記者のように雪国に住む人は、運転するときに「急発進」「急ハンドル」「急ブレーキ」とにかく「急」がつくことをやらないことが身についています。特に凍った道路では、スタッドレスタイヤのゴムが路面をつかむようにじんわり操作しないと、クルマは思うように動いてくれません。中でもブレーキは「いつもより早いタイミングでゆっくり」と。ただし、ABS=アンチロックブレーキを踏むときだけは例外です。力いっぱい踏まないと作動しません。
雪国の道路は雪が降れば、新雪、圧雪、シャーベット状、気温が下がれば凍結、アイスバーン、鏡のようなミラーバーンと刻々と表情を変えていきます。


出発前に高速道路や主要な国道、県道などに設置されているライブカメラで道路状況を確認することをお勧めします。最近はSNSでも規制や道路状況が発信されているので、目的地や通過地について検索するとさらに安心です。
情報源として、国交省冬の道路情報 公式サイト「教えて!雪ナビ」https://www.hrr.mlit.go.jp/hokugi/yukinavi/index.html
全国の高速道路交通情報サイト「ドラとら」
https://www.drivetraffic.jp/
などが便利です。