「普段は寝室で1人で動画撮ってるだけ」 テレビの現場には違った楽しさ

膳場:
今回の「報道の日」は、テレビ報道70年の裏側にフォーカスして、禁断ニュースとして伝える予定です。今まで色々な事情で出してこなかったものを、あえて問う。それと同時に「メディアのあり方」はこれで良かったんだろうかという反省も含め、立ち返ろうという内容です。

中田:
よく各所許可が出たなというぐらい攻めた企画やVTRがいっぱいあります。

膳場:
改めて知らなかった事実やニュースもありましたよね。

中田:
ありました。結構シビアなところまでいくんだなと。信念を持って作る側も出る側も(番組)を作ってる感じがしました。それにちょっとでもお邪魔させてもらえるのが、嬉しいです。

テレビの良い部分って言葉にするとどういうところですか。

膳場:
現場に行って、当事者に話をちゃんと聞く。現場の体感を伝える。大きな声って放っておいても勝手に届いていく。大事だけれども声が小さく、世の中には届かないようなところに足を運んで当事者の声を伝えていけるのが、テレビ報道のいいところかなと思っています。

中田さんは、テレビをどう見ていますか。

中田:
本当に多くの人が働いてますよね。(私は)普段、寝室で1人で動画撮ってるだけなんです。手伝ってもらっているスタッフもいるんですけれど、現場は私ひとり。私が着替えている間に妻が三脚を立てるっていう、町の中華料理屋みたいな感じです。

膳場:
でも、それで充実した内容とクオリティってすごい。テレビの現場は、チームの楽しさがありますよね。

中田:
情熱を持っている人が、1人でも2人でもいる現場って、めちゃくちゃ良くなる。