文章だけでも自宅特定? 旅行を知らせる投稿はNG

良原キャスター:
さらに写真だけではなく、文章だけの投稿も危険が潜んでいます。

例えば、「突然の大雨洗濯物がびしょびしょ」という投稿。その時間帯に突然大雨が降った場所を調べると、場所がわかることもあります。「洗濯物が」ということなので、自宅の可能性があると、住んでいるエリアが何となく割り出せてしまうかもしれません。

こういったことを調べる人のことを「特定屋」と呼ぶそうで、依頼に応じて、住所や電話番号など個人情報を特定します。報酬などはSNSのDMでやりとりをしているものと思われます。

Xなどで「特定屋」と調べるとたくさんアカウントが出てきました。

そして、年末年始で帰省や旅行の予定がある人もいると思いますが、旅行を知らせる投稿はNGです。

「今からハワイに行ってきます!」と、わくわくした写真を載せると、「自分は家にいませんよ」と知らせているようなものだそうです。

国際大学GLOCOMの小木曽健客員研究員によると、投稿する際は、「ハワイに行ってきました!」など、タイミングをずらすことで安全に繋がるということです。

井上キャスター:
特定屋は、探偵などに近いのかなと思いますけど、ここ何年くらいで出てきているのでしょうか。

国際大学 GLOCOM 客員研究員 小木曽健さん:
探偵みたいな人たちは昔からいますが、「特定屋」と名乗っているのは、ほとんど主婦や学生など小遣い稼ぎのレベルの人です。

専門じゃなくても、勘所が良くて「私、こういうの得意だからやってみよう」みたいな人が多いです。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
例えば、そういう人たちは自分が住んでいて、情報を獲得しやすいエリアなどで、小遣い稼ぎ目当てに行っているパターンもあるのでしょうか。

国際大学 GLOCOM 客員研究員 小木曽健さん:
いまはどこでも日本中の情報を得られるので、場所はあまり関係ありません。

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<プロフィール>

小木曽健さん
国際大学 GLOCOM 客員研究員
「ネットで絶対に失敗しない方法」や
情報リテラシーに関する発信を幅広く行う

松田丈志さん
元競泳日本代表
五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父