渡部さんが塩作りをする場所は、日本遺産「静之窟(しずのいわや)」のすぐ隣。出雲神話の中で、大国主命と少彦名命が国造りの策を練ったとされるそんな場所で、渡部さんは、満月と新月の日にのみ海水を汲み上げ、塩作りをしています。

むすびや 渡部ゆうこさん
「海底湧水といって、何万年もかけて水が、地球にシミシミしみ込んだのが、こうやって出てくる時に、その土壌の塩基を溶かして湧いてきて。
それに、川から流れてきた水とか雨が混ざって、ちょうど海水の3.4%くらいを保たれていると言われています」

8年前から、この場所で塩作りをはじめた渡部さん。
もともとは、大田市役所の職員で、その後市役所を辞め、大田市内でカフェを開いたりしていました。