「SDGs(えすでぃーじーず)」について、子どもたちにより理解を深めてもらおうと、市の職員らによる出前授業が、南陽市の小学校で開かれました。

この出前授業は、子どもたちにSDGsを学び、身近なものに感じてもらおうと、南陽市が3年前から市内の全ての小学校を対象にして取り組んでいるものです。

今年度は市内4つの小学校に市の職員が直接出向き出前授業を行っていて、きょうは、赤湯小学校の5年生が授業を受けました。

授業では、達成しなければならない17の目標と、達成のために児童たちに取り組んでもらいたい、ごみを分別することや食べ残しを減らすことなどが紹介されました。

南陽市みらい戦略課 前司宏明 主事「(SDGsの)最終的な目的は、誰一人取り残さないため」

言葉ではなかなか理解が難しいSDGsを目で分かりやすく理解してもらおうと登場したのが、こちらの模型です。

17の目標が筒状に並べられていますが、場所によって高さが違います。

この壁の高さは、今年の国内での目標ごとの達成状況を表していて、壁が高いものほど達成している割合が高いことを示しています。

その筒に入れられていくビー玉は、人間を表します。

達成度の低い目標の壁からビー玉が落ちていく様子が、社会から取り残されている人がいることを伝えています。

児童「誰一人取り残さないという場面がビー玉で体験できたので、これからも誰一人取り残さないということを目標に学校生活を送りたいです」

児童「自分は関係ないと思っていたけど、水の無駄遣いを無くしたりとか、できると思います」

南陽市みらい戦略課 前司宏明 主事「自分になにができるかをそれぞれの立場にならないと分からない部分もあると思うが、例えば今5年生だけど6年生になった時学校のリーダーとしてこんなことができるなど、いろんなことを考えていただく機会になればいいなと思います」

SDGsについて視覚からも学び、児童たちは、目標の達成へ思いを巡らせているようでした。