「やっぱり、日本国内でも北から南では食材とか甘味とか全部、違うわけですから」

「ましてや、中東の国でできるものといったらどうなのかなと。似たようなものがあるのかなとか。そこらへんがすごく不安ですよね」

― 行ったことのない土地ですものね。
「それと、お水の問題。そこらへんは一番料理をするのに気をつかうところですよね」
完成したのがこちら。生地・キャベツ・もやし・鶏肉だけのとってもシンプルなお好み焼き。青のりや鰹節・マヨネーズなどのトッピングもありません。

イスラム法に沿って生産されたソースがかかると、見た目には、お好み焼きと変わらないようですが、試食してみました。

中根 夕希キャスター
「いただきます。パスタ、いけますね。おいしいです。確かにわからないです」

市居 馨さん
「意外とキャベツと合うんです」
中根 夕希キャスター
「合いますね。あと、鶏肉もさっぱりしていて、いいです。これは、喜んでいただける味なのではないでしょうかね」

市居 馨さん
「ですよね。向こうの人が材料を仕入れて作っても簡単に作れる気がするんですよね」
市居さんは来月、ヨルダン現地を訪れます。本番まであと1か月…。市居さんにも力が入ります。

いっちゃん 店主 市居 馨さん(68)
「お好み焼きの力っていうのは、わたしたちの想像する以上に何か秘めたものがあるという気がするんですよね」

「特に今回でもヨルダンの王国から呼ばれるんですよ。お好み焼きですよ。『お好み焼きを教えてくれ』っていう要請があるっていうのは信じられないじゃないですか」

「たかが、本当に広島市民が毎日のように食べるお好み焼き。高級なものも何にも使っていない。これを教えてくれっておっしゃっているわけですから。わたしらにとって夢のような世界です。夢でも見てるんじゃないかって思うくらい」
(取材/RCCキャスター 中根 夕希)
