進路とジェンダー「女医」は言うのに「男医」は言わない なぜ?

一方、こちらのチームが調べたのは「進路とジェンダー」です。
理系分野で活躍する女性の医師と教師にインタビューし、理系に進んだ理由や大学や職場の状況などについて話しを聞きました。

医師 河村圭子さん「大学に入学したときは、男女比ってなると7割が男性、3割が女性って感じで、全体的に割合として男性が多い」

アンケートでは、男子生徒のおよそ3割、女子生徒の4割以上が「男性が理系、女性が文系と感じたことがある」と回答。
調査した高校生からもこんな声が聞かれました。

戸畑高校2年 黒木結菜さん「物理の先生に女性がいて意外だなと思って。男性は理系、女性は文系っていうの私にも固定観念としてあるんだなって思いました」

戸畑高校2年 山村実伶さん「お医者さんとかって男性は普通にお医者さんじゃないですか、女性が女医さんっていうから、そこでも女医さんていう言葉に少しやっぱりその女性が珍しいみたいな意味が含まれてるから、そういうところで少し性差を感じるなっていうところはあります」
家事や育児にかける時間 妻は夫の5倍以上

石川正規さんは男子校で来年春から共学になる福岡市の東福岡高校の1年生です。
調査したテーマは「女性は家事、男性は仕事といった性別で決められた役割意識」

内閣府によると、夫婦の家事・育児にかける時間は日本はほかの先進国に比べ、妻が長く夫が短いという調査結果に。
妻の時間は夫の5倍以上に上っています。
父親と母親が家事を分担しているという石川さんは、この結果を意外に感じたそうです。

東福岡高校1年 石川正規さん「家庭での役割分担で女性の方が家事を中心に、という家庭が結構多いっているのが調べて出てきたんですけど、ちゃんとそれぞれ役割を決めている家庭もあって、そこは全員が全員、そうではないんだっていうのを知ることができました」