年末年始の帰省の際に、新幹線の自由席に乗るため、長い列に並んだという方も多いのではないでしょうか。
これまで繁忙期に発表されていた新幹線の「自由席の乗車率」について、JR九州が発表を取りやめることになりました。

こちらの写真は1980年1月、博多発新幹線「ひかり」の車内です。
座席は全て埋まり通路にも多くの乗客がいます。

当時のRKBニュースでは「新幹線の上り列車は軒並み200%の乗車率、それでも乗れなかった乗客がホームにあふれるほどの混雑」と伝えています。
年末年始やゴールデンウイーク、お盆の時期など繁忙期の混雑状況を表す指標として発表されていた「自由席の乗車率」。
かつては「200%」というラッシュ時の通勤電車並みの混雑となっていました。
この「自由席の乗車率」について、JR九州は、今年の年末年始から発表を取りやめることにしました。
JR九州によると、インターネットで座席を予約できるサービスが普及し、指定席の需要が高まっていることから、「自由席の乗車率」は混雑の指標になりにくいと判断。
今後は指定席の予約状況のみ発表するということです。

東海道・山陽新幹線では2025年春から、「のぞみ」の自由席を現在の3両から2両に減らし、指定席を1両増やすことも発表されていて、自由席による旅は減っていくのかもしれません。