1年を通して値上がりが続いた物価。店にとっては厳しい状況の中、消費者離れを防ごうと各企業は奮闘を続けています。その取り組みと物価高はなぜ起きているのか、そしていつまで続くのか取材しました。
ケーキの材料も軒並み値上がり
今年も残り1カ月。ホイップクリームしぼる2週間後に迫ったクリスマスの食卓を彩るクリスマスケーキ。
益野製菓 益野広夢取締役:
「もうすでにソールドアウトも出ていて、毎年くまちゃん系のケーキは一番早く売り切れてしまう」

仙台市青葉区のアルパジョン仙台一番町店。この会社は、県内に7店舗を展開していて、合わせて8000台以上のクリスマスケーキの予約があります。しかし、ここにも物価高の波が押し寄せているといいます。

益野製菓 益野広夢取締役:
「お菓子作りのメインの材料になるものが、軒並み値上がりしている状況」

円安や物流コストの上昇が続き、総務省の小売物価統計調査によりますと、砂糖の小売価格は去年に比べて20円上がり、チョコレートの小売価格も産地・西アフリカのカカオ不足で、49円上がりました。