■「孤立死」背景には核家族化による一人暮らし世帯の増加が

遺品整理業のココピアです。

(スタッフ一同)
「おはようございます」

10年前、岡山には手掛ける業者がほとんどなかったことから、1人で始めた遺品整理。現在は法人化し、社員は4人に増えました。孤立死の現場の清掃依頼は増えています。

(ココピア 藤原明裕社長)
「去年(2021年)で34件ほど請け負ったんで、今年は9月でそれを超えるペース。『一人になりやすいのかな』という」

■「一歩踏み出せば、何か違う結果になったのでは」

社会から孤立した状態で、誰にも看取られることなく一人で最後を迎える孤立死。民間の研究機関の推計では、全国で年間3万人が亡くなっていて、今後さらに増える懸念があるとされています。

背景としてあげられるのは核家族化による『一人暮らし世帯の増加』です。岡山・香川でも、この40年で約3倍に増えました。

藤原さんはこれまでに、約400件の孤立死の現場で作業にあたってきました。

(ココピア 藤原明裕社長)
「一歩踏み出せば、何か違う結果になったんじゃないかなと。それはもうその人じゃないので、僕がいうのもおこがましいですけど。僕らは仕事なのできっちりやりますけど、現場では複雑な思いになるんで」