社会から孤立した状態で一人で、人生の最後を迎える「孤立死」です。岡山にその現場の「清掃作業」と「遺品整理」を行う専門の業者がいます。

孤立死する人が増加する中、「その現状を知ってほしい」と、今回特別に現場の撮影が許可されました。遺品が語りかけてきたものとは。
(※ 画像は一部加工をしています)

■「孤立死」の現場から 遺品が語りかける人生の最後とは

(遺品整理に向かう業者)
「では行きましょう」

岡山市にあるアパートの一室です。部屋の主はもういません。

(ココピア 藤原明裕社長)
「ここで亡くなられたと。ちょっと形が残っていますけど。珍しい状況ではないですね。特別ここが特殊っていうことはない」

この部屋の住人は50代の男性でした。死因は分かっていません。

水道メーターが動いていないのを不審に思った水道局が連絡し、警察が遺体を発見。「孤立死」…死後1か月半が経っていました。

男性の親族とは連絡がつかず、別れた妻も、遺品の受け取りを望みませんでした。

このままにはできないため、アパートの大家が部屋の掃除を依頼。遺品はただ捨てるのではなく、時計や手紙など故人の思いがこもったものは、供養します。

(ココピア 藤原明裕社長)
「ああ…雇用契約書がある。『数年前まで仕事をされていた』という感じもあるので、途中でなんかあって、それがショックでコミュニケーションを絶ってしまったのか。精神的に、もしかして追いやられたとか。なにかあったかもしれませんね」