「『赤ちゃんポスト』と検索しました」
Q.妊娠が分かった時、どんな気持ちだった?
「まず、一番最初に思ったのは、父親が分からないということと、もし、当時付き合ってた彼との子だったら、うれしいという気持ちが半々でありました」
Q.中絶のことは考えた?
「考えてないです」
Q.それはなぜ?
「以前、過去に中絶した経験があって、いい思い出というか記憶がないからです」
殺害した女の子で、3度目の妊娠だったという女。2人目は出産することを望んだものの、交際相手の両親に反対され、止む無く中絶手術を受けていた。過去の中絶経験について話している最中、女は呼吸を荒くして、嗚咽し始め、裁判は一時、休廷となった。
Q.交際相手に妊娠を伝えた時の反応は?
「賛成するでもなく、反対するでもなく、わかりやすい反応を示してくれませんでした」
Q.明確な何かを示すことを期待していた?
「そうです」
Q.交際相手が意志を示していたら?
「決断できていたと思います」
女は、妊娠が分かってから一度も病院を受診しなかったという。

Q.産んだ後でどうしようと思っていた?
「産むしかないんですけど、その時は自分に育てる環境もなかったし、産んだら育てられないかもしれないとか、自分が殺してしまうしかないんじゃないかって考えていました。育てられなくても、産むことはできると考えました」
Q.育てられなくても産めないかと考えて、何か行動を起こしたことは?
「赤ちゃんポストの病院を調べました」
Q.どうやって?
「携帯で『赤ちゃんポスト』と検索しました」
Q.調べてどうした?
「調べてみて、まず近くにないか、関東の方にないか、調べたんですけど、九州の熊本にしかないとわかり、その時は九州に行く勇気も金銭もなくて諦めました」
Q.事件の当日までに決意が固まったことは?
「1回もないです」
Q.赤ちゃんを産むための準備は?
「してないです」
Q.赤ちゃんを殺して、捨てるための準備は?
「してないです」