(県水産技術センター増養殖部 小林俊将部長)
「日本で養殖が成功した事例がないので一から調べて取り組むというような状況になる。まずは種苗生産の技術がないものですからその技術開発を今後本格的に行っていきたい。できるだけ早く事業化できるようにしていきたい」

マガキと比べて高水温への耐性が強いとする研究結果もあるヨーロッパヒラガキ。漁師たちも本格養殖の成功に期待を寄せます。
(参加した漁師は)
「いまマガキが異常卵が増えてきて思わしくないんでね。ヒラガキでどうにか挽回できればと思ってます」

(福士貴広さん)
「ホタテも駄目になってアワビも駄目になって当然ウニも駄目になって(マガキは)最後の砦だったんだけどね」
「確実にもうあれ(ヨーロッパヒラガキ)を成功させないと駄目だと思ってんですよ」
震災の被害からの復活を果たしたものの、今度は水温の上昇という新たな課題に直面している漁師たち。

復活した「幻の貝」に、この状況を打開するための大きな期待が寄せられています。