日本は猛暑の時期に選手のパフォーンマンスが低下 シーズン移行で成長に変化を

―――ヨーロッパでプレーしたい選手は多いと思います。でも、それはそれでいいと?
 上に行きたいと思うのは選手として当たり前なので。ただ、「Jリーグで活躍することがどれだけ大変か、ヨーロッパと比べてもJリーグのレベルって遜色ないよね」というものにしないといけないと思うんですよね。そのために何をしなくてはならないかということ。日本の場合は、夏の暑さの中でプレーするのが選手のパフォーマンスをすごく下げているんですよね。ヨーロッパの場合は、シーズンが始まってパフォーマンスが上がって、最後は疲れて落ちていく。当たり前の山のカーブなんです。

―――選手たちのパフォーマンスの山のカーブが?
 日本の場合、2月から12月までだったこれまでのリーグ戦の日程だと、猛暑にパフォーマンスがどんどん落ちて、最後にちょっと上がって終わるんですよ。9月に始まるヨーロッパリーグとの差はやはり大きくて。選手が伸びるか伸びないかでいうと、Jリーグは伸びる確率をそんなに与えてあげられていないですよね。「どうやったら変えていけるか」を考えると、シーズンを動かしたほうがいいよね、と。

―――シーズンの移行は2年後ですよね?
 2月に始まっているのを8月に始まるように変えます。パフォーマンスの山なりのデータを作るためには、それしかないということですね。「私たちもグローバルスタンダードにあわせて成長していける環境を整えようよ」と考えたら、やはりシーズンの時期を変えないといけないと思うんですね。