弱点克服のカギは「規制がどう変わるか」
一方で、弱点もあります。この配達ロボットは遠隔操作型小型車という扱いになり、ナンバーもつけて走行しますが、最高速度は時速6kmと規制され、歩道を走ります。そもそも最高時速は5.4kmのため、人が自転車で配達するよりは時間がかかります。また、マンションの場合、人なら部屋まで届けてくれますが、ロボットの場合は下まで取りに行かなくてはいけません。
そうした点を踏まえて専門家は、広く普及するかどうかは“本当に便利”かどうかで決まるといいます。その上で、ポイントとなるのは「規制がどう変わるか」。例えばアメリカでは、車道の路肩を時速20~30kmで走る車両も出始めていますが、そうした試みが日本でも行われるかがカギとなりそうです。