月岡さん:
「おはようございます」
高橋社長:
「お久しぶりです」
作品の写真は見たことがあるという高橋社長に、是非本物を見てほしいと自信作を持参しました。
高橋社長:
「おぉー!やっぱ違いますね、違いますね。立体感が全然やっぱ写真で見るのと。これ本当に、どこまでがペーパーっていうか…」
月岡さん:
「この木材以外は全部ペーパーなんですよ」
高橋社長:
「写真で見たときは本当にただ紙、パッパッて貼ってるイメージだったもんで、実物を前に見させていただくと本当に詳細に1個1個手作り感っていうか細かいところまで紙で作られているのですごくびっくりしました」

次々と現れる力作に感嘆の声を上げながら、品定めするようにじっくりと顔を近づける高橋社長。
さぞや気に入って“お買い上げ”となるか、期待が膨らみます…
高橋社長:
「お買い上げの話ってなってきますとですね、ちょっと正直、うちの会社のイメージとして、ちょっと合わないんですよね」
月岡さんの作品は、龍や虎など日本古来の縁起ものや精神的な豊かさを表現した作品が多く、社長の求めているイメージとは少し違ったようです。

高橋社長:
「私のこの社長室って殺風景なもんで、ちょっと何か物を置いた方がいいんじゃないのっていうことを結構周りの方から言われる中で、当社、全国からお客さん来る中で皆さん、地元の自然というか、北アルプスっていうものに感動していかれるんですよね。なので、もう少し地元の雰囲気っていうイメージを、この中で出せたらすごく私としても会社としてもマッチしてるものなので…」
月岡さん:
「社長、大ヒントありがとうございます。次回の作品は、それを作ってもう地元愛たっぷり汲んで」
高橋社長:
「本当にここに何もないのは、その地元の方が作っている作品っていうのを今私は歩いてる中でなかなか出会いがなかったんですよ」
月岡さん:
「社長半年待ってください。地元愛たっぷり作ります」
月岡さんにはもう一つの顔があります。
それが20年以上続けてきた保育士です。
作家活動に主軸を置くため、フルタイムでの勤務はやめましたが、今も週に3日ほどは市内の認定こども園で働いています。
保育士を続ける理由の一つが、ペーパーアートを本格的に始めるきっかけにもなった不登校の子どもたちを支援するイベントに関わったことです。














