能登半島地震では住宅だけではく、地域にとって大切な寺や神社も大きな被害を受けました。それでも住民たちの心のより所であり続けようと、誓いを新たにする住職がいます。

石川県輪島市門前町和田にある浄土真宗臥龍山(がりゅうざん)専徳寺(せんとくじ)。

この土地で500年以上続く由緒ある専徳寺は、元日の地震により本堂などが全壊、大切な阿弥陀如来像が倒れるなど大きな被害を受けました。

そんな中でも寺を預かる吉岡聡住職は、地域の門徒たちのために欠かさず法要を行ってきました。あの時から間もなく11か月です。

専徳寺・吉岡聡住職「続けるというよりも、途切らせてはいかんと。そういう思いの方が強いです。今まであったものを途切らせるということは、寺の役割を放棄するのと同じではないかという思いもありますし」