今、全国的に書店の閉店が相次いでいて、新刊書店がない自治体は今年8月末時点で27.9%にものぼります。
山陰も例外ではなく、コンビニやスーパー、ネット通販やネット書籍の台頭で、大型書店が次々と閉店しています。

スマホ1つで本を買い、読める時代。
しかし、思いがけない本との出会いが人生の指針となることもあります。
書店が消えた地域では、子どもたちにそういうチャンスがそもそもなくなっているのだとすれば、大きな損失といえるかもしれません。
店主
「まだ後、3軒来るからね。ちょっと雨で到着してなくて。」
書店がない飯南町に、この日は県内各地から書店が4軒集う予定。
大雨で国道が通行止めになり、全ての店舗がそろわないままのスタートとなりましたが、小さな財布を握りしめた生徒たちが、思い思いに本を選んでいきます。

店主
「これ全部300円。」
生徒
「これ全部で?」
店主
「全部で。これね、すごく怖い話なんで、この前、映画化されたやつで」
生徒
「へー!」
店の人との会話は、ネットでは出来ない体験です。
生徒は
「ちゃんと中学生向けとか子ども向けのやつが一杯ありました。どれを買うか迷ってます。」
「弟たちが喜ぶような本を買いました。多分喜んでもらえると思います。本屋さん、あまり行く機会がないので、こういう場で本、買えるっていうのは嬉しい。」
「ヨシタケシンスケさんの本が好きで、この本、買ってみました。親に連れていってもらわなくても、こうやって身近にあるととても嬉しいです。」
地元・飯南町出身の教員は…