冬の風物詩のひとつ信夫山のユズが実りの時期を迎え、ユズで福島を盛り上げようと取り組んでいる高校生などが21日に収穫しました。

福島市のほぼ中央にある信夫山、高校生たちが収穫したのは黄色く熟したユズです。かつて「北限のユズ」と呼ばれ、福島の冬の風物詩として愛されていた信夫山のユズ。原発事故の影響で10年以上出荷が制限されていましたが、去年3月に出荷制限が解除されことしで震災後2年目の収穫を迎えました。
しかし…

信夫山のユズ農家 曳地清明さん
「10年以上採っていなかったから忘れた人も多いのかな、ゆず」


出荷先の減少などで、出荷量は震災前の半分ほどにとどまっているといいます。
そこで…
福島東稜高校 臼井嘉朋 教諭
「震災で出荷停止になった信夫山のユズ、福島の特産品をもう一度発展させたい世の中に出したいという思いで,プロジェクトが立ち上がりました」

信夫山のふもとにある福島東稜高校の生徒たちが「信夫山のゆず復活プロジェクト」を立ち上げ、去年から地元の菓子店などと共同でユズのブランド化に取り組んでいます。21日はその一環としてユズの収穫が行われました。

福島東稜高校2年 北川妃那さん
「ユズの香りがとても良くて楽しいです いろいろな方々に信夫山のユズが復活したことを伝えたい」


高校生たちの応援を受けてユズ農家は前を向きます。

信夫山のユズ農家 曳地清明さん
「信夫山のユズがもう少しまた有名になるように、頑張ろうかな」


収穫されたユズは、ジャムやジェラート、パンに使われる予定で、来月14日には、道の駅ふくしまで販売会を行うことにしています。