欧州などで広がる「安楽死の合法化」

プラシックさんと安楽死したフランス人男性

プライシックさんは父親の安楽死を手助けした団体で6年間、スタッフとして働いたのち、2011年にライフサークルを設立した。海外からの安楽死希望者も受け入れていて、会員数1500人のうち62人が日本人だ。13年間で7人の日本人を含む750人以上の安楽死を手助けしてきた。

安楽死は2002年に世界で初めてオランダで合法化されたのを皮切りに、ベルギー、スペインなどヨーロッパの国が続いた。次第にカナダ、コロンビア、ニュージーランドなどにも広がりを見せ、法制化されずとも事実上、安楽死が認められる国や地域は世界で10か国以上に上る。

スイスでは、国内の主要な3つの安楽死団体が発表した年間の死亡者数は1500人超。医師が患者に薬物を投与して死に至らせる行為は禁止されているため、処方された致死薬を患者本人が体内に取り込んで死亡する。