データ分析で長期的な就労へ

大分市在住の岩崎美幸さんは10月下旬に登録し、由布市挟間町にあるカフェに5回働いています。

岩崎さん:
「働きたいけど体調を崩して無理かなと思っていた時、1日体験しながら働けるというのが自分にあっていると思って応募しました」

店では商品の袋詰めや焙煎など数時間から丸一日、仕事を依頼。店側にとっても単発で求人を出せるので便利と歓迎しています。

店主・藤井契さん:
「カフェは特に繁忙期が読めないので、ずっとは求人を出せないけど、マッチボックスであれば単発で出せるので助かっています」

由布市湯布院町の「御宿ぬるかわ温泉」。コロナ禍以降、連日満室が続いていて、清掃スタッフの負担を軽減するため、マッチボックスを活用。これまで数人とマッチングし、そのうちの1人とは長期の雇用契約にもつながりました。

御宿ぬるかわ温泉 佐藤千加子さん:
「由布市の運営だから大丈夫だろうと考え、登録して求人をかけました。パートさんの負担が少しでも減るように活用していきたいと思います」

市が導入したマッチボックスは、登録者のスキルやニーズなど様々な情報を把握することができるメリットがあります。今後、市はデータを分析して長期的な就労につなげたい狙いです。

由布市商工観光課 吉田賢治さん:
「気軽にいろんな業種にチャレンジできますので、由布市の中にも素敵な事業者がたくさんあることを知ってもらうためにも使ってほしいと思います」

インバウンド需要が回復基調にある中、スキマ時間を有効に活用できる「マッチボックス」が人手不足の観光地を救う一手になるかもしれません。