253億円の減収 「子どもの医療費助成」「保育士の確保」できなくなるおそれ

23ジャーナリスト 片山薫 記者:
103万円の壁を178万円まで引き上げると、地方では、住民税と他の交付税も含めると、5兆円の収入が減るといわれています。

千葉市によると、税収は約2000億円あるそうですが、壁の引き上げを行うと、253億円の減収になると試算されています。

例えば、子どもの医療費の助成(34億円)ができなくなるおそれがあります。これは、高校生までは病院で1回300円で診療を受けられるというものです。

さらに、保育士の確保や待遇改善などの費用(34億円)にも影響が出て、保育士の確保ができなくなるおそれがあるそうです。

他にも障がい者の福祉に関連する助成ができなくなる可能性もあります。

他の自治体でも福祉関係の行政サービスなどができなくなると見込まれています。

藤森祥平キャスター:
真っ先に子どもの医療費や保育関係に影響が出てしまうと、話し合いが進みにくくなってしまう懸念があります。

小川彩佳キャスター:
行政サービスを継続させるためにはどうしたらいいのでしょうか。

片山薫 記者:
市町村は、国債のように簡単に債権を発行できないので、地方に、国から財源を移してほしいという声は出ています。