メイド・イン・ジャパンを支えた 「グッドデザイン賞」の変遷

これまでの主な受賞作を振り返る。1950年代は家事に革命を起こした「電気炊飯器」。80年代は自動車や家電製品など、メイド・イン・ジャパンの進化とともにあった。その後はデザインの領域がモノからコトへと変わっていき、最近は活動やサービス全体が評価されることもある。

――元々「グッドデザイン賞」とは、日本製品がより良質なものになるように「性能はいいが、センスがちょっと」というものをブラッシュアップしていくための賞だったような気がするが、時代とともに役割も変わってきているのか。

明星大学経営学部教授 細川昌彦 氏:
おっしゃる通り。今は1つ1つの製品だけではなく、Apple製品を見たらわかると思う。Apple製品は、スマホがあるが、それではなく、Apple Storeがあり、かっこいい店作りというのも全部デザイン。そうすると「企業のブランドメッセージは何」というかっこよさが全体にある。最近、経産省で「デザイン経営」がキーワードになっている。製品だけではなく、もっと広くやることが経営の根幹になっている。

――デザインを通してビジネスのストーリーが見えてくるし、デザインの中に課題を解決するポテンシャルがある。

明星大学経営学部教授 細川昌彦 氏:
そこにメッセージがこもっている。

(BS-TBS『Bizスクエア』 11月16日放送より)