暮らしや社会を豊かにする優れたデザインに贈られる「グッドデザイン賞」の授賞式が今月行われた。「メイド・イン・ジャパン」に磨きをかけるという役割を担ってきた「グッドデザイン賞」。時代と共にその役割も変わってきている。審査の舞台裏を取材した。

今年の「グッドデザイン賞」 誰もが遊べる遊具が大賞に!

審査対象5773件の中から選ばれた2024年のグッドデザイン大賞は、重度の障害を抱え、遊びたくても遊べない子供たちと、障害のない子供たちが一緒に遊べる遊具に決まった。

ジャクエツ 田嶋宏之さん:
遊びと医療の間にあって、遊べないという状況・問いをひたすら小さく最初は始めていって、ケア児たちと一緒に毎日遊びながら、突き詰めていったプロジェクト。

評価のポイントは…

グッドデザイン賞 齋藤精一 審査委員長:
医療ケアが必要な子たちとそうでない子たちを分け隔てることなく、一緒に遊べるものを開発したのはまさに今の時代に必要な発想であり、取り組みとモノのデザインが融合したからこそ実現できたプロジェクト。