130万円の壁 「11月の勤務は午後だけ」 

京都市内の整骨院「かどのGenki鍼灸整骨院」では、社員20人と4人のパート従業員が働いていますが、影響があるのは「130万円の壁」だといいます。

Genki鍼灸整骨院 吉村直心社長
「どちらかというと(影響が)多いのは130万円の壁。できるだけ手取りを多くするために保険に入らなくていいくらいのところで働きたいという方が多いですね。11月になると皆さん調整するのでシフトがうまく組めなかったり」

パートで働く岸さんは、普段フルタイムで働いていますが、11月のシフトを見せてもらうと…。

パート勤務 岸みゆきさん
11月は減らして午後だけになっているんですが、あとどれぐらい働けるか」

既に午後だけの4時間勤務にするなどシフトを調整していますが、今後さらに勤務を減らす可能性もあるといいます。

パート勤務 岸みゆきさん
「子どもにお金がかかる時期でもあるし、出来れば手取りとして置いておきたい」

整骨院側も、働き控えを解消するためには130万円の社会保険料の壁の見直しが欠かせないと話します。

Genki鍼灸整骨院 吉村直心社長
「中小企業は人が少ない中で、パートであっても働いてくれるチャンスが多ければ多いほど僕たちも助かる。社会保険も含めて、働きやすいなと思ってもらえるような形があればもっと活性化するのではないかなと思います」

年収の壁を巡っては14日、自民党・公明党・国民民主党の実務者が税制改正に向けた協議をスタートします。

また、立憲民主党は13日、「130万円の壁」に関する法案を提出。年収130万円を超えて社会保険料の支払いが発生した場合に、減少した手取り分を給付で補填する内容です。

立憲民主党 階猛 衆院議員
「各種の壁がある中で、130万円の壁が一番重大な壁であるというのが我々の認識で、ここに手当をしたものであります」

「働き控えの見直しには103万円の壁とセットで130万円の壁の見直しも必要」と指摘していて、与野党に協議を呼びかけたいとしています。