103万円だけじゃない… 働き控え招く「年収の壁」

国民民主党が強く求めているのが年収「103万円の壁」の引き上げ。

年収103万円を超えると所得税がかかり“働き控え”を招いているとして、103万円の壁を178万円に引き上げると訴えています。

実際、街で聞いてみると…

大学生(アルバイト・20代)
「1年間で103万円とか。大体月々で8万円くらいを目安にシフトを出してくださいって」

大学生(アルバイト・20代)
「(2024年)前半に稼ぎ過ぎちゃったので後半抑え気味で。親からも(103万円を)超えないでねと言われているので」

アルバイトで働く学生などの場合、親の所得税の控除にも影響が出るため、103万円を意識して勤務時間を減らしているという声が聞かれました。

しかし、年収の壁は他にも…

保育士(パート・30代)
「年収の壁でパート」

――具体的にいくら?

保育士(パート・30代)
「130万円。扶養から外れて社会保険を払うとなったらもっと稼がないといけないけど、(子育てで)稼ぐ時間が取れない」

調理師(50代)
「私は130万までで働いてるんですけど、いま時給を上げてもらっても年収130万円を超えるので、だから働く日数をセーブするとか」

パートなどで働く主婦に聞くと、意識しているのは「130万円の壁」。企業の従業員数に応じ、年収106万円以上や130万円以上になると年金などの社会保険料の負担が生じることから、この社会保険料の壁こそが、“働き控え”に繋がっているとの指摘もあります。