料金体系について意見も

気になるのが駐車料金。11日の初会合では料金体系についても意見が交わされました。

公認会計士 石尾雅樹 委員
「2時間無料とした場合には、おそらく現状の利用状況からすると、ほとんど混雑の状況の解消にはつながらないのかなというふうに思う。一方でまったく無料時間をつくらないのは、美術館の駐車場との整合性を考えると、ちょっといきなり全て有料というのはハードルが高いと思う」

公園からほど近い県美術館など周辺の公共の駐車場のほとんどは2時間無料となっています。

県美術館副館長 楠昌絵 委員
「公園利用者が基本有料になった場合に、美術館が2時間無料ですと、こちらのほうが使うメリットが生じるかなというところがあります。もしかしてお客様(公園利用者)が2時間無料の美術館に停めてしまおうと思われたときに、公園の採算性ですとかどうなのかなというところも懸念点ではある」

一方で、県の調査によりますと、駐車場の滞在時間が2時間以内だった車が8割を超えているほか、採算性を考慮すると1時間以内が妥当ではないかといった意見もあがりました。

富山大学 都市デザイン学部 教授 堀田裕弘 委員長
「美術館は2時間と言われたが、公園と美術館に行かれる方の目的が違うと思うので、それは多分差別化できるのではないかと思う。周辺の駐車場を運営されている皆さんと少し協議しながら、最適な無料の時間とか料金体系をデザインしていくべきかなと思っています」

検討委員会は今回出た意見をもとに方針案をまとめ、来年1月に開催される第2回では方針案について議論、3月に整備運営方針が決定する予定です。