プラスチックごみ利用の“水素ホテル”

“水素ホテル”と呼ばれているのは、『川崎キングスカイフロント東急REIホテル』(神奈川・川崎市)です。

施設で使用する電気を水素で発電し、年間100トン以上のCO2の排出を削減!
さらに、フロント近くにある小型ハウスでは水素発電の電力を使ってリーフレタスの水耕栽培も行っています。

このレタスは週に1度収穫され、土日に朝食として提供。客からも、「体に優しい感じで嬉しい」「環境にもやさしくていい」と評判です。

ホテルで使う水素を作っているのは5kmほど離れたところにある工場『レゾナック』。
原料は全国の自治体から集めてくる大量のプラスチックごみで、機械で細かく裁断した後に、高温の炉で燃やします。

その時に発生した水素だけを地下のパイプラインでホテルに送っているのです。
ちなみに、ゴミを燃やす時に出たCO2は、ドライアイスや炭酸水に再利用しています。

ホテルの電力は水素が20%で、残り80%も食品廃棄物から生成するバイオガスと“CO2フリー”。地球に優しいエネルギーを使う事は、ホテル側にも大きなメリットがあるといいます。

『川崎キングスカイフロント東急REIホテル』佐田大樹さん:
何気なく過ごしているだけで環境への取り組みに貢献できているという、他のホテルでは味わえない体験が、お客様に選んでいただけるポイントの一つになる」