どのメディアを見ても…「今回ばかりは分からない」
齋藤慎太郎キャスター:
アメリカ大統領選挙は、日本時間の11月5日夜、投票が始まります。
最新の世論調査の結果は、 ハリス氏が「48.7%」・トランプ氏が「48.6%」で、どちらの候補が勝つかわからない歴史的大接戦となっています。
その中でも、激戦州といわれる州が7つあります。

アリゾナ州 11人
ウィスコンシン州 10人
ジョージア州 16人
ネバダ州 6人
ノースカロライナ州 16人
ペンシルベニア州 19人
ミシガン州 15人
特に、選挙人がその中で最も多いペンシルベニア州が勝敗を左右するといわれています。ですから、トランプ氏もハリス氏も、ペンシルベニア州を何度も訪れています。

さらに、過去4回の選挙を振り返ってみますと、▼2008年 オバマ氏(民主)、▼2012年 オバマ氏(民主)、▼2016年 トランプ氏(共和)、▼2020年 バイデン氏(民主)と、ペンシルベニア州の勝者が大統領になっているというデータもありますので、よりこのペンシルベニア州を大事にしようということが分かると思います。
気になるペンシルベニア州の支持率ですが、ハリス氏「48.1%」・トランプ氏「48.5%」と、わずか0.4ポイント差となっています。
井上貴博キャスター:
トランプ氏に関しては、差別的な発言が多くて過激だけれども経済を良くした実績がある。一方で、ハリス氏は融和的で多様性があるけれども、この4年間でアメリカ経済が停滞した。
ハリス氏は、この4年間「できなかったじゃないか」と。それがこれから「できる」という話をしても説得力がないととられてしまうと、ハリス氏はやりずらいのではないかと感じますが、そのあたりはどうでしょうか?

TBS報道局 外信部 ワシントン支局 樫元照幸 支局長:
ハリス氏はバイデン政権の一員でしたから、これまでの実績の批判をされるという立場でもあります。そのため、変化を欲しがっている有権者にとっては、ハリス氏よりもトランプ氏の方が変化をもたらしてくれるんだということで、支持が流れているという一面があるのは事実です。
ホラン千秋キャスター:
先ほど紹介したものは、数字的に拮抗しているということでしたが、どのメディアが調査するかによってハリス氏の支持率が高くなったり、トランプ氏の支持率が高かったりと本当に読めない感じになってきています。
様々な声を聞かれると思うんですけれども、肌感覚で今のアメリカの国民はどのように思っていると感じますか?
樫元 支局長:
一番聞きたいところだと思いますが、実際、どちらが優勢かというのは、どのメディアを見ても今回ばかりは「分からない」というのが答えになっています。
7つの激戦州で、1つ2つはトランプ氏がややリードかなという数字もあるのですが、それ以外は全くの拮抗状態です。
投票にどれくらいの人が足を運ぶのかによってだいぶ変わってくると思いますので、本当に先が読めない、どちらが勝つか分からないというのが正直なところです。