国民民主党 玉木代表「少数野党になるとだんだん地上波での放送が減ってくる」

今回の選挙でPRの主戦場をSNSにし、若い世代の支持を得たのが国民民主党だ。

党公式YouTube
「国民民主党は103万円の壁を壊します!!」
「新しいiPhoneに買い替えたいなぁ。大丈夫、手取り増やすからね」

「手取りを増やす」をキーワードにし、議席数は4倍に躍進。

想定以上の得票数に、比例名簿の候補者が足りなくなり、3議席分を自民・公明・立憲民主にそれぞれ渡す事態となった。

投票1週間前に実施した調査では、特に20〜30代の若い世代が国民民主党を支持していたことがわかる。

選挙後、メディアにひっぱりだこの玉木代表。一方で、小さな政党に対する大手メディアの取り上げ方には、不満があるという。

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「テレビに出たかったです。地上波は特に影響力があるし、新聞にも取り上げてもらいたんだけど、やっぱり少数野党になるとだんだん地上波での放送が減ってくる、そうなるとYouTubeで頑張るしかない」

党の資金が少ないため、始めたのが支援者に「切り抜き動画」の作成を呼びかける広報戦略だった。

例えば、政党がライブ配信した演説動画を、著作権フリーの素材として公開。支援者たちが そこから自由に切り抜き、数分の動画にして拡散した。

こうした取り組みがきいたのか、選挙期間中、玉木代表のYouTubeチャンネルの視聴数は小選挙区の候補者では断然トップに。国民民主党の一本当たりの動画視聴数も群を抜いていた。(ネットコミュニケーション研究所調べ)

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「背に腹は代えられずにスタートしたのが本音なんですけど、ボランティアや支援者が勝手に作ってくれたものが非常にクオリティ高いものもあって、すごいなと思って、私が逆にリツイートやリポストしたりして、拡散していった部分もありますね。(効果は)あったと思います」

選挙選最終日のマイク納めには、東京駅に大勢の人が来ていた。

SNSでの発信をつづけてきた玉木代表が実感していることとは…

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「面白いのは、最初私もテレビ的な発想でYouTubeを作ろうとしたんですよ。わかりやすく言って、しかもできるだけ短く、1分から3分のショート動画も上げているんですけど、意外に視聴者数が多くなるのは、例えば10分間の党首討論そのままノーカットで上げた動画とか、ノーカット版が実は一番回る」

日下部キャスター
「今後、選挙において、玉木代表はテレビをどう使おうと思いますか?」

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「できるだけ時間をとって放送していただきたい」

TBSテレビの、第一声の報道では…

自民党の第一声
「政治と金。パーティーの収入の不記載。そういうことが二度とないように深い反省のもとに、この選挙に臨みます」

立憲民主党の第一声
「裏金議員を裏で支えるそういう政治、もう裏、裏、裏。自民党政治に決別しようじゃありませんか、皆さん」

国民民主党の第一声
「裏金問題に決着をつけることを訴えるとともに、国民の皆さんのあなたの手取りを増やす」

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「街頭演説で、しかも各党、数十秒の声を足し合わせていったって、本当にものは伝わらないですよね。逆にああいう伝え方だから、我々も切り取られやすいようなキャッチフレーズ型政治にしようとする。

でも複雑なことは複雑にしか伝えられないことがあるし、複雑なことは時間をかけてしか伝えられないことがある」