国民民主と連立は?
南波キャスター:
さらに国民民主党の28議席がもう一つの大きなポイントになります。与党との連携について玉木代表は…

――主要ポストをもらい与党と組むか、政策実現のため与党に入るか
国民民主党 玉木雄一郎代表:
ポストはいりません。政策を実現してほしいなと思っています。政策を実現しないと支持して頂いた人の期待に応えることができないので。ポストはいりませんので、ぜひ掲げた政策を1つでも2つでも、政府与党にものんでいただいて実現をしてもらいたいし、そのことを強く求めていきたいと思います。

――連携の打診があった場合(「総理指名」で自民・立憲)どちらを書くか
玉木代表:
うちの幹部は、各党と(協議を)始めていると思います。自民党からもそういう話はすでにあると思います。立憲からはまだ聞いていませんけど…

南波キャスター:
連立、総理指名選挙ともに国民民主党がどう動くのかが大きな焦点になっているようです。
28日、石破総理は公明党以外との連携について「いまこの時点で想定しているわけではない」と話しました。ただ、「議席を大きく伸ばした党がある。その党に寄せられた国民の理解、共感そういうものを謙虚に受け止め、取り入れることに躊躇があってはならない」とも話しています。

一方で、「政権交代が最大の政治改革」と訴えてきた立憲民主党の野田代表は与党の新たな連立に警戒感を示しています。
28日に今後の政局について「(与党が)自公以外に声がけしてくる可能性があるので注意深くみながら、逆にこちらのチームをどう作っていくか心を砕いていきたい」と話しました。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
ヨーロッパでは連立の組み換えなどが当たり前になっていますので、日本でもオープンに議論を公表しながらやってもらいたいですね。
ハロルド・ジョージ・メイさん:
海外では各党、マニフェストのようなものがあって、交渉の結果を合意会見で「我々はこれは諦めることにした」「私たちはこれを会得した」とオープンにするのでお互いウィンウィンですよね。それが交渉なのではないでしょうか。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
日本は今まで自民、公明で話したら国会の議論は数で押し切ってきました。なので政治記者も自民、公明の政策論議は集中して取材します。
そういった“押し切り”ができなくなるので、今後は国会のオープンな議論が非常に大事になってくると思います。取材方法も変わってくるかもしれません。
ホランキャスター:
議席を伸ばした野党も真価が問われると思います。「政権交代こそが最大の政治改革」という立憲民主党も、交代したあとに何がしたいのかが見えてこないと、国民は「結局野党も何もしてくれない」という絶望につながってしまいます。各党が本当に信を問われているときだなと思います。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
優先順位をつけて、これはできたけどこれはできませんでしたとオープンにしていくのが大事だと思います。
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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身 政治記者歴30年
ハロルド・ジョージ・メイさん
プロ経営者 1963年オランダ生まれ
現パナソニック・アース製薬の社外取締役など