全国で相次ぐ保育施設での虐待についてです。大阪の認定こども園で、複数の保育士による子どもへの虐待が行われていたことわかりました。虐待を明らかにしたのは、異変を感じた保護者が録音していた音声でした。
2歳児に異常な暴言 音声が暴いた実態

保育士A
「早く、どうすんの!開けて!(机たたく)ドン!(机たたく)塗って!塗って!(机たたく)」
これは2024年6月、大阪府八尾市の認定こども園で録音された、保育士と子どものやり取りです。
保護者
「行きたくない、行きたくないって。家に帰るたびに泣き叫ぶとか」
保護者
「気づいてあげられなかった悔しさと、申し訳なさで、その夜も全然寝られなくて」

音声が録られたのは広さ20畳ほどの部屋。2歳児クラスの子ども10数人が在籍していました。
担当の保育士は、A(40代)、B(40代)、C(20代)のあわせて3人。
関係者から入手した音声データは2日分で、約14時間にわたるものです。
異変を感じた保護者が子どもの鞄にボイスレコーダーを隠し、録音しました。登園後まもない時間から、泣いている子どもを保育士たちが責め立てる場面がありました。

保育士A「行けってトイレに、連行するかほんまに」
保育士A「あの2人最悪や」
保育士B「ほんま最悪や」
保育士A「ねえ鼻水出てるって、朝から何回も言ってるよ!なんでふけへんの?なんで出てるのに気づけへんの?」
パンツやズボンがはけない子を馬鹿にするようなやり取りもありました。

保育士B
「いーや、トレーニングパンツはけなかったら捨てたろ、パンツ。パンツ捨てたろ、ゴミ箱に。いらんな?いらんな?アンパンマンのパンツ」
保育士B
「ええ、めっちゃ貧乏くさい、このズボン、穴開いているの。ワッペンつけられています」
そして、塗り絵の時間にはクレヨンで早く塗るよう強く迫る様子がありました。

保育士B
「(箱)開けて!(机叩く)」
保育士A
「ドン!(机叩く)開けて!」「ドン!(机叩く)塗って!」