彗星と密接な関係にあるのが「流星群」

(米田さん)
「この彗星と切っても切り離せない関係にあるのが、流星群です。10月21日、オリオン座流星群という現象があります。やや活発なこの流星群、ハレー彗星が原因で発生しています」

「彗星が通ったあとに、チリが残されるのは、先ほど説明した通りです。10月21日前後、ハレー彗星が通過した軌道を、地球が毎年通過するのです。よって、この夜見える流星の多くは、ハレー彗星の『かけら』『置き土産』です」

「11月17日に発生する『しし座流星群』は、テンペル・タットル彗星によるものです。この彗星が通過した直後だった1833年には、数万の流星が観測されたという記録があります」

「以後、『テンペル・タットル彗星の周期、33年ごとに流星の嵐が見られるのではないか』と多くの人々が期待していましたが、必ずしもそうはなっていません。最後の再接近があった1998年よりも2001年に大規模な『流星の嵐』が発生しました」

「ふたご座流星群(12月13日前後)、しぶんぎ座流星群(別名りゅう座流星群)(1月4日前後)、ペルセウス座流星群(8月13日前後)は、三大流星群として有名です」

「特に月が夜空にないタイミングであれば、たくさんの流星を見ることができます。夜空を眺めて、彗星の「置き土産」を楽しんでみませんか?」