捜査機関が“捏造した”重要証拠

静岡地裁は、死刑判決のカギとなった重要な証拠を、捜査機関による捏造と認定しました。
事件発生から1年2か月後に、現場近くのみそタンクから「5点の衣類」が見つかったとされていました。
注目は、付着した血痕に残る赤み。判決では「1年以上、みそに漬けられた場合、赤みは残らない」と判断。
「捜査機関によって血痕をつけるなど加工され、タンク内に隠されたもの」としたのです。

衣類の中にあったズボンですが、警察はすそ直しをした残りの切れ端が、袴田さんの実家から見つかったと主張。これを根拠に、衣類は袴田さんのものだとしましたが、この切れ端も「捜査機関によって持ち込まれた」と判断しました。














