「彼は“復讐”という言葉を放ちました」 兵士の間からも疑問の声

9月には、人質救出のための停戦を訴える、50万人が参加するデモも行われました。こうした声にもかかわらず、ネタニヤフ政権はガザへの攻撃を続けています。
疑問の声は、兵士の間からも上がっています。
元イスラエル兵 ユバルさん(27)
「私たちは爆撃で(ガザに住む)4万人を殺したのです」
医学生のユバルさんは、2023年12月から2か月間、ガザ南部で衛生兵として従軍しました。ところが…

元イスラエル兵 ユバルさん(27)
「私の指揮官は拠点にしていた民家を焼き払うよう命じました。指揮官は当初、正当化しようとしたが、説明は不十分で馬鹿げたものでした。その後、彼は“復讐”という言葉を放ちました」
指揮官の命令に納得できなかったユバルさんは現在、ガザ侵攻に反対する署名を募り、130人の兵士が賛同したといいます。
ユバルさんは、「イスラエルは戦争を終わらせるつもりがない」と批判したうえで…
元イスラエル兵 ユバルさん(27)
「唯一の解決策は、少なくとも現時点ではイスラエルの隣に“正しく機能する”パレスチナ国家を持つこと」
ユバルさんはハマスの奇襲を厳しく非難する一方で、主権を持ち、独立したパレスチナ国家の必要性を訴えたのです。
ガザ地区とヨルダン川西岸地区に分断されたパレスチナは、イスラエルの占領下にあります。
93年には、国家の樹立を目指す「オスロ合意」が結ばれましたが、その後もイスラエルは占領をやめず、国際法違反とされる入植も続けています。














