九州の北部・玄界灘ではこの10年前後で海藻が激減し、サンゴや熱帯魚の仲間が増え続けています。漁業にも変化が起きていて「幻の高級魚」と呼ばれるクエなどの水揚げが増加しています。

ダイビングスポットで見た「海の変化」

RKB 今林隆史記者「地球の歴史を感じられる七ツ釜ですが、海の中では異変が起きています」

国の天然記念物に指定されている佐賀県唐津市の七ツ釜。

溶岩が冷え固まる時にできる柱状節理という規則正しく並んだ柱のような構造が海の中まで続いていて、ダイビングスポットにもなっています。

かつては岩肌が見えないほど海藻に覆われていた七ツ釜。

玄界灘で40年近く潜ってきた浪口志郎さん(77)はその変化を目の当たりにしています。

唐津マリンスポーツクラブ 浪口志郎さん「最近はもうこの海藻もほとんど私が見た感じからすると10分の1ぐらいしかないです。おそらく枯渇傾向」