建物が解体されたら…他の建物に活用できる仕組み

 「循環」の考え方は建築にも。

 (記者リポート)「建物の基礎に使われているあちらのレンガ、実は工場で余ったものが再利用されているといいます」

 2019年に完成したトリオドス銀行の建物は、レンガのほか、天井裏のはりや柱などに別の建物で使われていたものを再利用しています。

 建物に使われている全ての木材やガラスなどの材質や用途がインターネット上に登録されていて、建物が解体された場合には、すぐに他の建物に活用できる仕組みが整備されているのです。

 (RAU architects シニアアーキテクト マルタ・ロイさん)「この地球は閉鎖系だと考えなければなりません。何も入ってこないし何も出ていきません。循環型経済の主な目標は、限られた資源を無限に活用することなんです」