大阪・関西万博の開幕まで約半年となりました。会場の夢洲でパビリオンの建設が進む中、今回、取材班は環境問題に積極的に取り組むオランダに注目。万博では一体何を訴えようとしているのか、実際にオランダ現地に行って取材しました。オランダパビリオンの内容も一部明らかになりました。

オランダで実践されている『循環型経済』とは?

 ヨーロッパ北西部の国、オランダ。九州ほどの面積に約1700万人が暮らしています。国土の4分の1が海面より低いことから、水を排出するための風車が各地に建てられ、「キンデルダイクの風車群」は、世界遺産にも登録されています。

 首都アムステルダムの中心部には運河が流れ、まさに、水とともに生きてきたオランダ。その分、海面の上昇には敏感で古くから地球温暖化対策に取り組む環境先進国です。

 大阪・夢洲では、オランダパビリオンも順調に建設が進んでいます。パビリオンのテーマは「コモングラウンド」(共創の礎)。地球温暖化や食糧問題など、地球規模の課題に対しての解決策をみんなで話し合う場という意味で、パビリオンでオランダは、その解決策として「循環型経済」(サーキュラーエコノミー)を提案するといいます。

 オランダ国内で幅広く実践されているという循環型経済とはどういうものなのか、取材班は現地に向かいました。