村上浩康監督:
「(母も)介護をしながら父の悪口も結構いうんですね。そこが結構面白いんですよね。綺麗事じゃなくて夫婦の本音みたいのがすごくぽろぽろ出てきて。そういうところがこの作品をあまり暗くしてない、ポジティブなものにしている」

特殊詐欺の電話もかかってくる…

映画では高齢者を狙った特殊詐欺や迷惑電話などに悩む幸子さんの様子も。

映画より(電話シーン)
村上浩康監督:
「きた?迷惑電話か。でもあれ(留守番電話)やって最近来なくなったって?まえはしょっちゅうきてたの?」
母 幸子さん:
「ひどいとき30分おき」
村上浩康監督:
「なんてくるわけ?」
母 幸子さん:
「『お母さん今いいですか』って」

およそ1時間半の映画。村上監督は大切な「あの人」に見せたかったといいます。