石破総理は4日、就任後初めて、所信表明演説に臨みました。総裁選で掲げた政策が消えるなど「石破カラー」が薄れる内容となり、野党からはヤジが相次ぎました。

「嘘つき」「ルールを守れ」 波乱の“国会デビュー”

石破総理の“国会デビュー”は波乱の幕開けとなりました。

石破総理
「政治に対する信頼を取り戻し(ヤジ:嘘つき!)、日本の未来を創り、日本の未来を守りぬく決意です(ヤジ:嘘つき!)」

所信表明演説で石破総理がまず訴えたのは、裏金問題で失われた政治の信頼回復です。

石破総理
「政治資金問題などをめぐり、国民の政治不信を招いた事態について、深い反省とともに触れねばなりません」

ヤジ
「なんで裏金議員公認するんだ!」

また、総裁選でも掲げてきた5つの「守る」を訴える間も怒号が飛び交いました。

石破総理
「私はルールを守る(ヤジ:ルールを守れ!)、日本を守る、国民を守る、地方を守る(ヤジ:約束を守れ!)、若者・女性の機会を守る。これらの5本の柱で日本の未来を作り、そして未来を守ります」

そのなかで、石破総理が特に重点的に訴えたのがライフワークでもある「安全保障」、そして「経済」です。

2020年代には、最低賃金を全国平均で1500円とすることを目標に努力を続けると決意を示しました。

しかし、地方創生交付金を増やすことや「防災庁」の設置に向けた準備など、総裁選での公約を訴える一方、アジア版NATOの創設や日米地位協定の改定、選択的夫婦別姓の導入などは所信表明には盛り込まれませんでした。