(支援を受けた遺族)「私たちの悩みとか苦しみを吐き出す。そういう機会をたくさん与えていただいた。精神的な助けが一番大きかった」
鹿児島市で2021年、建設作業員の男が酒を飲んで車を運転し、鹿児島大学・共同獣医学部1年だった宮崎大喜さんが、道路を横断中にはねられて死亡しました。馬術部に所属していた大喜さんは、早朝、馬の世話をするために自転車で大学に向かう途中でした。

その後の男の裁判で、両親は被害者参加制度を利用し、あわせておよそ10回裁判に立ち合いました。そのすべてに相談員が付き添い、「一緒に話を聞いてくれたことが心の支えになった」と当時を振り返ります。
(大喜さんの母親)「法廷で加害者と会って、それだけでめいっぱいだが、全部をわかっている相談員がいるのは本当にありがたいことだと痛感。時を経てもずっと、感謝の気持ちは続いていくし、相談員の存在が大きい」
(かごしま犯罪被害者支援センター 永家南州男事務局長)「被害者あるいはその遺族が失った日常を取り戻せたときが、被害者支援の終わりだが、日常を取り戻すことは不可能。体制的にこの人数でどこまでできるか限界点はあるが、できることはみんなで支援をしていこうということで、私ももちろん相談員もそういう気持ちで毎日支援をしている」

「支援に終わりはない」として、センターはこれからも被害者やその家族に寄り添い続けます。
◆相談電話099‐226‐8341
(火曜から土曜日 午前10時から午後4時まで受け付け)














