高校ラグビーで単独チームを編成できなかった選手による全国大会で、玖珠美山(大分)の衛藤太晟選手がキャプテンを務めた九州代表が優勝しました。玖珠美山は、1年生の加入により、秋の花園予選には単独校として出場できることになり、大会に向けて準備を進めています。

玖珠美山高校ラグビー部3年の衛藤太晟選手(18)は、精度の高いタックルに加えて、50メートル5秒9の俊足と鋭いステップで相手を抜き去る攻撃が最大の武器です。

衛藤選手:
「人を抜くのが好きなので、そういうプレーが好きです。1対1だったらステップで抜き去るのもいいんですけど、最近はフィジカルで相手を倒すのがブームですね」

衛藤選手が生まれ育った玖珠町は、幼稚園から社会人まで一貫したラグビーの育成環境が整っています。父の影響で5歳からラグビーを始めた衛藤選手も町外の強豪校には行かず、地元の玖珠美山高校に進学しました。

今年の新人戦は部員不足により、単独出場できませんでしたが、実力を評価された衛藤選手は、全国高校合同チームラグビー大会の九州代表に選出されました。大会は8月に行われ、衛藤選手は決勝リーグで4つのトライを量産。キャプテンとして九州代表を優勝に導き、大会のMVPも獲得します。

衛藤選手:
「まわりがつないでくれたパスで、最後に自分が獲ったトライがMVPにつながったので、自分のMVPというより、みんなで獲ったMVPです。高校在学中に全国大会を経験できたことが成長につながったと思います」