23年前― 「いってらっしゃい」が8歳の次男との最後の会話に…

階上町の小学校に登校中、横断歩道で車にはねられた尚己くん。学校までの距離は残り500m。一瞬の出来事でした。

田代祐子さん
「その日のことはいまでもしっかりと頭に焼き付いています。尚己と兄、わたしの3人で家を出たのです。途中、兄は友だちと会い、いつもと違う道を行くことにしました」

「尚己はいつもと違う道だったのでわたしに『いい?』と確認しました。そこは2m幅の広い道路で歩道もあって町道なので、スクールゾーンになっているので、いつもの道より安心と思い、『いいよ、いってらっしゃい』とそこで別れました―」

いつもと変わらない日常の会話が、尚己くんと交わした最後の言葉になりました。