小笠原近海の台風17号 このあと北上 関東が予報円の円内に

現在、日本の南海上には台風17号と台風18号があります。このうち小笠原近海にある台風17号は、このあと北上する予想です。当初の予想よりやや発達して暴風域を伴いながら北上して、関東地方が進路予想の予報円内に入ってきました。
関東へ接近することが予想されますが上陸の可能性はあるのでしょか。気象庁やアメリカ・ヨーロッパの海外予報機関の予想もあわせて見ていきます。

気象庁(JMA)

台風17号は、日本の南の海上を北上する予想です。30日(月)には暴風域を伴うようになり、1日(火)に関東の沖合の海上を中心とする予報円に達する見込みです。

1日(火)15時の予想では、中心の気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルが予想されます。予報円の中心から半径390キロ以内では、風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあります。

アメリカ・ヨーロッパも北上予想 関東に接近予想 

アメリカ海軍(JTWC)

アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。28日午前の時点で、台風17号と台風18号の2つの進路予想を発表しています。

このうち台風17号については、北上させたあとに関東の東の海上を進んでいくと予想しています。最大風速をみると、1日(火)午後3時に関東の東の海上を進む時点で最も大きくなっており、発達のピークを迎える予想です。

アメリカ海洋大気庁(NOAA)

アメリカ海洋大気庁はアンサンブル予報の結果について発表しています。「アンサンブル予報」は、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。

台風17号のアンサンブル予想の結果をみると、関東のすぐ東の海上を進むコースでわりとそろっています。関東の陸地にかかっている予想データはほとんどありませんが、西寄りのデータであれば関東のすぐ東の海上を進んでいく可能性がありあます。

ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)

ヨーロッパの予想もアメリカの予報モデルとほぼ同じようなコースを示しています。