仮設が被災し自宅も…「何も期待しない」
「先行きが見えない」そんな思いをかかえる住民は少なくありません。

喜入友浩キャスター
「輪島市門前町の浦上地区です。川のすぐ近くに仮設住宅があるんですけれども、大雨の影響で大木や土砂が流れ込みました」
山崎恵美さん(43)が住んでいる仮設住宅は、床上まで浸水しました。

ボランティア
「今ですね、こんだけ泥がたまってます。水が、ここはかなりきてますよね。これから臭いが出てくるので」
ボランティアの手を借り、床下にたまった泥を乾かすためのサーキュレーターを設置しました。
ここでの生活が始まったのは今年3月から。3部屋の間取りに、夫と4人の子どもの6人で暮らしています。
仮設住宅が被災 山崎恵美さん
「子どもたちにしたらプライベートのカーテンで仕切られる自分の部屋が欲しいっていうのは思ってるらしくて、それも仕方ないね」

地震が起きる前は、自宅に両親と8人で住んでいました。誕生日には家族でケーキを囲み…、夏には庭で花火をしたり…。地震による被害を修復して、今年中には戻る準備を進めていたそうです。
しかし、能登を襲った今回の豪雨。自宅のすぐ近くを走る中屋トンネルでは…

報告
「輪島市の中屋トンネル付近、国道249号線を撮影しています。辺り一帯に土砂崩れが起きています」
道路の復旧も見通せない中、いまだ自宅の様子を見に行くことすらできていません。
喜入友浩キャスター
「今後の見通しは?」
仮設住宅が被災 山崎恵美さん
「何も期待しない。いつどうなるか分からないし、私らの願いは元通りで、家から何でもできるようになりたいんですけど、これだけ大きなことになってるから。どうしていけばいいか、私らもまだ何とも言えない。もう笑うしかないですよ。なぜ能登にこんな一年も経たず」

輪島市では、およそ10か所の仮設住宅が床上・床下浸水などの被害を受けました。輪島市内の仮設住宅の6割がハザードマップなどの浸水想定区域に該当しているのです。














