「一番要の時期に放置された」少女のケア 県警の責任指摘
被害に遭ったこの少女は誰がきちんと手当てをしているのだろうか。話を聞きたい人がいた。

琉球大学の上間陽子教授。虐待や複雑な家庭環境などで、困難を抱える「特定妊婦」を支援している。性暴力を受けた女性の声を数多く聞いてきた。
今回、沖縄県警が事件発生後すぐに県に連絡しなかった責任の重さを指摘した。

琉球大学教授 上間陽子 氏
「性暴力の場合、初期対応が本当に大事。治療が長くかかるものなので、最初にこの事件が起きてしまったときにどうやって聞き取るかということや、あるいはこの子を守るのは家族がやっぱりたくさん努力して、第一線になるのはそこなんですね。
なので、家族ごと包括的に支えないといけない。本当に一番要になる時期に放置されたということが、どれだけ長く続く問題になるのかということを政府も考えない、県警も考えない」
沖縄県民は米兵の「獲物なんじゃないか」 コザで育った女性
上間さんは日常的に米兵が町に繰り出す沖縄のコザで育ち、子どもの頃から抱えてきたある不安を話した。

上間氏
「獲物なんだなっていうのは思ってたんです、ずっと。私に当たるんじゃないか、獲物にされるのが私なんじゃないかって、次は私の娘なんじゃないかって当然思ってます。だから怖いんですよね。ずっと続いていくんだという無力感があります」

無罪を主張しているアメリカ空軍兵の被告。第3回公判の被告人質問で、少女の証言をことごとく否定した。
ワシントン被告
「彼女は18歳と答えました。彼女を信用しました。疑う必要はありませんでした。自分の年齢は24歳と伝えました」
性的暴行に対し、「やめて」「ストップ」と抵抗したという証言については…

ワシントン被告
「ノー、彼女はむしろ積極的でした。彼女は作り話をする」
傍聴していた市民は…
傍聴者
「自分のやったことの罪の意識がこれっぽっちも感じられなくて。この子の発言も聞いてるはずなのに、この子の痛みも悲しみも、何にも伝わってないんだなって」