「モスバーガー」が‟ドリンク専門店”オープン!


ハンバーガーチェーン「モスバーガー」の運営会社モスフードサービスが2024年8月にオープンさせたのは池袋駅・東武東上線の改札内にある『Stand by Mos』です。
バーガーではなくドリンクの専門店で、トマトやリンゴ、イチゴなど9種類。食材は、モスバーガーの契約農家で生産しています。
一番人気はトマトジュースで、モスバーガーにも使われているトマトを丸ごと1個使っています。
ーーなぜハンバーガーの具材を使ったドリンクスタンドを始めたのでしょうか?
株式会社モスフードサービス 山口さほりさん:
商品のモスバーガーで使っているトマトはバンズの直径に合わせたL玉規格と大きさが
決まっていてそれに満たないと使えないんですけれども、大きすぎたり小さすぎたりする
トマトやちょっと傷が入っているようなトマトをこちらのお店では使っています。
味わいとしては同じものを使っていますので、とても美味しいジュースに仕上がります。
年間約4.6トンのフードロス削減になります。
「金の蔵」の運営会社が‟マグロ専門店”オープン


続いては、埼玉県の大宮に8月オープンした『マグロ*リスペクト』。
マグロを様々な形で味わえる新スタイルのマグロ専門店で、脂ののったマグロを焼いて
味わう‟マグロ焼き肉”が人気です。
舌の肥えた人も唸らせる高品質なマグロを提供するこのお店。どんなチェーン店の新業態かというと・・・居酒屋「金の蔵」の運営会社。

なぜ水産業に参入したのでしょうか?
「金の蔵」は2011年には全国に100店舗近くありましたが、
現在は池袋の1店舗のみになっています。
運営会社のSANKO MARKETING FOODS広報 慈道淳一さんによると、
「コロナ禍の影響で宴会需要が減ってしまい、閉店せざるを得なくなった店舗が多かった。漁協側から『産地を活性化してほしい』という相談があった」
ということです。
SANKO MARKETING FOODSは2020年に沼津の漁協と業務提携。
沼津漁港に社員を派遣し、さらに自ら船を出せるようになりました。

通常、魚が居酒屋に届くまでの流れは、
漁師→生産地の卸売市場→全国各地の卸売市場→小売店→飲食店
というのが一般的です。
SANKO MARKETING FOODSは自ら船を出しているので、魚は店舗に直接届きます。
これによりコストカットや鮮度の良さ、さらに希少部位を提供することにも
つながりました。
弁護士 八代英輝:
獲るところからできるというのはすごい強みですよね。
恵俊彰:
漁協側からの「産地を活性化してほしい」という願いも叶えているということですから。