「これがアート?」そこの境界がおもしろい

水上施設長「2色コピーをやり始めてから意外と生々しくなくて、井口君の顔が。かっこいいなっていうふうになってきたんですね、そこからコレクションし始めたというか」

施設を訪れたアート関係者が偶然、井口さんの顔面コピーを見つけ、7年前、初めて「アート」として展覧会に飾られました。

これをきっかけに、井口さんの顔面コピーは全国各地の展覧会に呼ばれて、独自性の強い行為から生まれる「現代アート」として紹介されるようになりました。

今では、国内外で注目を集める岩手発の障害者アートブランド「ヘラルボニー」とアーティストとしてライセンス契約を結んでいます。

画像提供:ヘラルボニー

井口さんが通う愛知県名古屋市の「さふらん生活園」。施設にやってきたお客さんと一緒に写り込むのも井口さんのお気に入りです。

障がいのある人の表現に詳しい米田昌功さんは。

富山県障害者芸術活動支援センター
米田昌功さん「これアートなんですかっていう境界にあるところが面白い。人によって見方が全然変わってくるから。キワキワのところを言ったり来たりしてる」